こんにちは、ひろです。
前回は初めてPCを購入する際には知っておきたい最低限の用語について紹介してきました。
今回からはPCを構成する部品において、主にPCのスペックに関わるCPUやGPUについて触れていきたいと思います。
PCは一般的に高額なものから安価なものまで幅広い価格帯の商品となっています。
ただしPCはのスペックは一言では表せないので、1つずつ触れて行きますね。
この記事のオススメな方
- 新たにPCを購入しようかと検討している
- PCを調べたがどの数字が何を指しているのか分からない
- CPUとかGPUとか似たような言葉の数字の意味がイメージできない
CPUについて
CPUはコンピュータにおける「脳」として機能する各種処理を行います。
そのためCPUの性能が高いほど、コンピュータはより速く、複数のタスクを同時に処理できるようになります。
コアとは?
「コア」はCPUが実際に計算や処理を行う部分です。
コアが多いほど、同時に処理できる作業が増えるため、1つのコアがあるCPUは一度に一つの作業しかできませんが、4つのコアがあるCPUは同時に4つの作業を行えるため、より効率的に処理が進みます。
シングルコア? マルチコア?
シングルコアは、CPUに1つのコアしかない構成です。
このコアが一度に1つのタスクしか処理できないため、同時に複数の作業を行うと、処理が遅くなる可能性があります。
マルチコアは、CPUに複数のコアが搭載されている構成になります。
これによって、CPUが同時に複数のタスクを並列に処理できるため、全体の処理速度が向上します。
コアを「シェフ」に例えるとわかりやすいです。
レストランで一人のシェフ(1つのコア)しかいないと、一度に一つの料理しか作れませんが、4人のシェフ(4つのコア)がいれば、同時に4つの料理を作ることができます。
スレッドとは?
「スレッド」は、コアが処理する命令の流れを指します。
通常、1つのコアは1つのスレッドしか処理できませんが、最近のCPUは1つのコアで複数のスレッドを処理できるようになっています。
この結果、CPUが更に効率的に作業を進めることが可能になります。
スレッドを「タスク」と考えるとわかりやすいです。
一人のシェフ(1つのコア)が一度に1つの料理(1つのスレッド)しか作れないとしますが、もしそのシェフが複数の料理を同時進行で作れるなら、短時間で多くの料理を提供できる感じですね。
GPUについて
「CPU」がパソコン全体における脳の役割を果たす一方で、GPUは、主に画像や映像の処理、3Dグラフィックスの描画を担当します。
そのため特に、ゲームや動画編集、科学計算など、複雑で大量のデータを迅速に処理する際に重要な役割を果たします。
コアとは?
CPUと同様にコアはGPUが並列計算を行うための小さな処理ユニットになります。
これらの数が多いほど、同時に多くのデータを処理できるため、グラフィックの描画や計算速度が向上します。
例:CUDAコア(NVIDIAのGPU)やストリームプロセッサ(AMDのGPU)
クロック速度とは?
GPUのクロック速度は、GPUが1秒間に処理できる命令の数を示します。
クロック速度が高いほど、データ処理のスピードが速くなります。
これは、同じコア数やVRAM量を持つGPUでも、クロック速度が異なると性能に差が出る理由です。
クロック速度は「職人の手の動きの速さ」とイメージすれば分かりやすいです。
同じ数の手を持つ職人でも、手が速く動けば、より多くの仕事を短時間で完了できますね。
GPUの種類
統合GPU : CPUに組み込まれたGPUで、軽いグラフィックタスクを処理するのに適しています。動画を見たり、簡単なゲームをしたりするのには十分です。
ディスクリートGPU : コンピュータ内で独立している専用のGPUで、通常は重いグラフィックタスクに使用されます。(例:NVIDIA / AMD)
まとめ
今回はPCのスペックに関わる項目について触れてきました。
多くの人は「スペックが良いもの」と言ってしまいますが、初めてだとどの数字が何を表しているのかが分からないと思います。
ぜひ今回の記事を通して、現在調べているPCがどういった特徴の持ったPCであるのか再確認してみてはいかがでしょうか。
次回はパソコンで快適に作業するために欠かせない「RAMやストレージ」について紹介していきます。
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